たまにはHow to記事でも書いてみようかなと思い、今回はCXバイクを1年使用してみて感じた事を記事にしてみました。
主に練習やレースでハードに使用した結果を書きますので、これからCXバイクを購入する方や、購入したての方は参考になるのではないかと考えます。
ワタクシはシクロクロス用にCanyonのDiscブレーキバイクを購入したので、Canyonバイクをベースにお話致します。
- 基本的には練習終了毎に洗車する
- 海辺のレースだと速攻でチェーンが錆びる
- リムは消耗品
- シーズンが終わったらシーラントは除去しておく
- ブレーキパッドの予備は常にストックしておく
- ディレイラーハンガーは常時携帯する
- Discローターは基本的に擦ります
- ヘッドパーツは1年でゴリゴリになった
- フレームは頑丈
基本的には練習終了毎に洗車する
練習やレース環境にもよりますが、ロードバイクと比べてシクロクロスバイクは汚れます。
シクロクロスのレースで舗装路を走る区間は稀でして、基本的には芝・砂・泥・海岸線・砂利を走ります。
という訳で、舗装路よりも断然汚れます。
上記写真は湘南国際村CXの試走時の写真です、試走段階で既にドロドロ。
こんなのは当たり前です(最初は驚いたけど慣れた)
バイクが汚れていると汚れによるパフォーマンス低下もございますが、汚れたバイクを部屋に持ち込むと、家庭内で大バッシングを受けます。
※後は金属類が錆びます
毎回洗車というのは大げさかもしれませんが、できれば毎回洗車した方が良いです。
バイクを綺麗に保つ事もそうですが、洗車していると細かい傷等の変化を気づけます。
事前に気づいておけば、前もって対処できるパターンもあるので、自身のバイクを洗車しながらチェックすると良いです。
海辺のレースだと速攻でチェーンが錆びる
海辺を走るレースですと、千葉シクロクロスが有名ですね。
これは実体験ですが、2018年のシーズンをC4で走っていた時は、レース終了してから2時間でチェーンが錆び始めてきました。
海岸線沿いを走った事で、少なからずチェーンに海水が掛かった事が原因かなと。
ロードだとチェーンが汚れているといないでは10w位のロスがあると言う方もいます。
それくらいチェーンを綺麗に保つ事は重要と言うわけです。
なので、海辺のレースを走ったら即座に洗車する事をオススメします、これマジで。
雨よりも塩分を含んでいるので厄介…
チェーンが錆びて使い物にならなくなると、購入費用や工賃も取られるので、コストを考えても洗車した方が良いです。
ワタクシが購入したバイクのコンポはSRAM RIVAL1が付いていたので、基本的にはSRAMのチェーンを使用します。
※普通にShimanoのチェーンも使えるよ
ちなみにAmazonでもチェーンは購入できます↓
SRAM 11s用チェーン↓
Shimano 11s用チェーン↓
リムは消耗品
極論言えばバイク自体が物体なので、全てが消耗品。
ですがCXバイクに乗り始めて、リムも中々消耗する品物なんだなと気付かされました。
これはスキルとも関係すると考えていますが、リムって簡単に壊れたり凹んだりします。
今までロードに乗っていて、正直リムが壊れるなんて考えていなかったです。
※リムが壊れる=ブレーキかけすぎによるブレーキ面の破断は想定していた
Discバイクだとリム面でブレーキをかけることは無いので、リムなんて一生使えんじゃないって考えでした。
※その変わりDiscローターとパッドは消耗し易いだろうと予想していた
そんな一生使えると思っていたリムですが、CXバイクに乗って練習やレースを行い、感じた事として↓
- リム側面は速攻で傷つく
- リムの外周部分も曲がる(凹む)
上記が率直な感想です。
リム側面は速攻で傷つく
ワタクシはアルミのチューブレスホイールを使っていますが、新品のホイールを使用して初日で速攻傷つきました。
これは練習やレース走行している状況などの環境や落車などのスキルetc、要因は様々かと思います。
個人的に傷つき易いシチュエーションとしては砂利道を走る時だと感じました。
※砂利がリムと擦れて傷つきやすい
Discバイクだとリムが傷つく位だと性能上は問題ないですが、見た目的には美しくないです。
※そもそも傷つきたくない方はCXに向いてないけどw
「リムが傷つく=ホイールが壊れる可能性が上がる」と考えているので、ロードよりも過酷な環境で使用するCXだとリムがある程度壊れる事は想定しておいた方が良いです。
言い方を変えると、リムだけ交換して運用するという手も想定しておくて良いかと。
ホイールをまるごと交換すると5万~+工賃がかかると思いますが、リムだけならば数千円~+工賃かなと。
※高級なリム買っちゃうとウン十万円~とかになるかもw
余談ですが、ワタクシが購入したCanyon Inflite CFにはDT Swissの「C1850」というチューブレスホイールが付いてきます。
上記はDT SwissのHPに記載がございません。
なのでDT Swissのカスタマーセンターに問い合わせて見た結果↓
- 恐らくDT SwissのOEM商品ではないか?
という回答を頂きました(DT Swiss Japanでは管理範疇外)
恐らくですが、C1800というリムとC1850は互換性があるのではないかと推測しますが、ワタクシは海外通販で下記のリムを購入致しました。
もしも同タイプのホイールが破損した場合は、下記のリムを購入して交換すれば復旧可能です。
※必ず700C24Hを購入すること
同じ事を書き続けますが、不測の事態に陥った時も即座に対応できる様、気持ちだけでも事前に準備しておいた方が良いです。
機材投資にコストをいくらでもかけれる方ならば良いですが、コストをかけられない方は特に気をつけるべきだと(実体験しました。。)
例としては、リムが壊れたときにも即座に対応できるコストを予め準備しておくこと。
高級ホイールを自身の貯金がゼロ付近になって購入し、直後にリムだけ破損した場合、交換費用が無ければバイクに乗ること自体不可能になるからです。
つまり、予め保守部品を購入できるコストを蓄えておく事も重要と考えます。
※不測の事態を予想してリスクに対応できる準備を行う(リスクヘッジとも言います)
リムの外周部分も曲がる(凹む)
こちらは技術面の問題も含まれてきます。
CXバイクの場合、ロードバイクよりも空気圧を下げて走る事が多いです。
CXバイクのざっくりな空気圧一覧を記載すると↓
- クリンチャー:2気圧~5気圧
- チューブレス:1.3気圧~4気圧
- チューブラー:1気圧?~???
※チューブラーは使用した事ないから不明
ロードバイクに乗っている方からすると「空気圧低っ!」と思うはずです。
ロードバイクのざっくりな空気圧一覧を記載すると↓
- クリンチャー:5.5気圧~10気圧
- チューブレス:5気圧~8気圧
- チューブラー:5気圧~8気圧
※かなり個人的な見解です
話を戻しまして、ロードよりも空気量が低いCXの場合、簡単にリム打ちします。
空気量が少ない時は手でタイヤを握ると凹みます、そりゃそうだよね、空気入っていなんだもん。
逆に空気をパンパンに入れた状態でタイヤを握ってもタイヤは凹みません。
これもそうだよね、だってパンパンに空気入れているから。
という事は、空気量が少ないとリムが路面にヒットする可能性が高まるというわけです。
リムが路面にヒットする可能性が高いという事は、リムが凹む可能性が高まるというわけです。
リムが凹むとどうなるかと言いますと、空気が抜けます。
空気が抜けるとどうなるかと言いますと、パンクして走行不能になるというわけです。
つまり走れないという事ね、THE END!
クリンチャーだとリムが凹んでもチューブに穴が空いていなければ走れるかもしれないです(凹んだリムでチューブが傷ついたらTHE END)
チューブレスだとシーラントで塞がる程度の凹みだったらOK、走行できます。
だけど塞がらない程に凹んだら、これまたTHE END!
※ワタクシは湘南国際村CXでリアホイールを凹ませてTHE ENDした経験あり
チューブラーだとリムの出っ張り(と言えばよいのかな)?が無いので、特に意識することは無いのかな。
という訳でして、クリンチャーとチューブレスのリムは不測の事態も意識しておくことが必要です。
ワタクシは今後ホイール購入時は、リムだけ購入できるのか事前に確認しようと思います。
※湘南国際村で破損したリムは、たまたま同タイプがリム単体販売していただけ
シーズンが終わったらシーラントは除去しておく
クリンチャーとチューブラーで運用されている方は関係ないですが、チューブレス(又はTLR)の方は、本項は該当します。
シーラントは液体ですので、ホイールが回ると同時にシーラントも回ってます。
でもって、何処かしらがパンクするとシーラントが吹き出し、パンクした穴を塞いでくれるという優れもの!
これでパンクとおさらば!的なアイテムですが、シーラントは液体と言いつつ時間と共に固まります。
大体ですが、シーラントを入れて半年後には継ぎ足すか入れ直したほうが良いと言われてます。
ロードでチューブレス運用されている方は6ヶ月も経つ前にタイヤの寿命が先に来るのではないのかなと思ってます。
つまり、タイヤ交換と同時にシーラントも入れ直せば良いだけです。
ただCXの場合ですと、レースシーズンしか使用しない方はシーズン初めから終わりまで使うと、丁度6ヶ月位です。
以降CXバイクを使用しない場合、6ヶ月はシーラントを入れたまま放置する事になります。
ワタクシは半年も放置した事ありませんが、聞く話だとシーラントがガム状に固まるらしいです。
その場合はシーラント除去も面倒くさいですし、除去の方法によってはタイヤの内側を傷つけてしまうとのことで、最悪タイヤの再利用が不可との事です。
という訳で、シーズンが終了したら即シーラントを除去する事をオススメします。
そしてチューブを入れてクリンチャーとして次のシーズンまで運用すれば良いかと思います。
以下の記事は野口商会さんのブログです、参考になると思いますので確認くださいませ。
ブレーキパッドの予備は常にストックしておく
これは経験を元に書いてますので、感じ方に個人差はあるかもしれないです。
ワタクシはロード・CX共にDiscバイクに乗っていますが、Discバイクのブレーキパッドは速攻すり減ります。
ロードだとShimano Dura-Aceのレジンパッドを使用していますが、ドライコンディションだと3000km位(大体2ヶ月)
ウェットコンディションでかつ、レースが月に数回あれば1ヶ月で消耗しきった事もありました。
CXだとSRAMのハイドロオーガニックとかいう純正パッドを使っておりまして、そもそも長距離を乗らないのですが、2019年だと9月に新しいパッドに変更して11月には限界付近までなくなっていた。
※ほぼレースだけ、距離に換算したら150kmも走っていない
Shimanoだと大概のロードショップに行けば購入かのうですが、SRAMだと途端に具合が悪くなります。
というか店頭在庫しているショップは少ないと経験上感じています。
「私はプロショップにお任せよ!」な方だと、こまめにショップに見えてもらえば良いと思いますが、自身でブレーキパットを交換する方はパッドの予備を予め持っておいたほうが良いです、特にSRAM!
※年始に店頭在庫があるか色々確認しましたが、、、、、でした
今は純正のブレーキパットも普通にAmazonで売っているので、早めにストックしておくとよいかと考えます。
※ワタクシは年始にShimanoは3セット、SRAMは4セット購入した
ディレイラーハンガーは常時携帯する
これはロード・CX共に共通なポイントとなりますが、ディレイラーってすぐに曲がります。
というかディレイラーハンガーの仕様として(フレームよりも)曲がりやすくなっています。
落車等でディレイラーに衝撃が加わった際に、ハンガーが曲がって力を逃がす役割をディレイラーハンガーが持っている為です。
という訳で、非常に曲がりやすいディレイラーハンガー、CXだと落車や木の枝にディレイラーが巻き込んでハンガーが曲がったりすることも普通に起きます。
※ロードだと舗装路走っている限り、RDに何かしらが巻き込む事は少ないけど
練習中でもそうですが、レースの試走でハンガーが曲がることもしばしば。
その際、もしもハンガーを所持していなければDNF(棄権)しないといけないです。
という訳で不測の事態に備えてハンガーを最低1つは持っておいたほうが良いです。
※ワタクシは常に2個持ち歩いています
※バイク乗らないときも持っている
ハンガー自体は六角レンチで交換するだけなので、交換作業も簡単。
今後CXを行うならば、事前に予備のハンガーも購入しておきましょう!
※自宅に置いておいたらダメ、所持しておかないと不測の事態が発生したら使えないから
Canyon Inflite用のディレイラーハンガーはCanyon Japanで購入可能ですので、以下URLから購入くださいませ。
Canyon iflite用のディレイラーハンガーのURLはコチラ↓
Discローターは基本的に擦ります
CXバイク、リアだけディスクとパッドが擦れる…最悪や
— ユウ@メカニックではないほう(筋肉ブロガー) (@match5353) 2019年12月31日
センター出してもダメ。
パッド削ってダメなら、OHかな
ワタクシ、ロード・シクロクロス共にDiscブレーキのモデルを使用しております。
という訳で、両方ともDsicローターが付いています。
※Discローターは上記写真の様な円盤です(写輪眼とも言う)
ワタクシ、Discローターが擦る問題については散々記事にしたので、過去記事を確認くださいませ。
not-mechanic-yu.hatenablog.comnot-mechanic-yu.hatenablog.com
Discバイクを使って1年位で大体答えは見つかったのですが、基本的には擦ります。
もうこれは仕様ですね、逆に全く擦らない方がいたら方法教えてほしいです。
常にDiscが擦るわけではないのでCritical案件ではありませんが、ダンシングの際やハードブレーキ直後は高確率(後者だと8割以上)の確率で擦ります。
リムブレーキのモデルですとホイールとブレーキシューのクリアランスを広げれば解決できますが、Discモデルはクリアランスが1mm位なので、ほぼ無理。。
ワタクシ個人としては、現状のDiscコンポはこんなもんだろうと割り切っています。
今後リリースされるであろうモデルに期待するとして、現状はDiscは擦るものと考えていたほうが良いです。
※精神衛生上は好ましくないけど
ヘッドパーツは1年でゴリゴリになった
使い方によりけりなんでしょうが、ワタクシのCANYON Infliteは使用から丁度1年でヘッドパーツがゴリゴリになりました。
よく「ヘッドパーツがゴリったので交換しなきゃ」と他人が言っているのを聞いていましたが、実際「ゴリゴリになる」感触が分からなかったので、今回記載しておこうと思います。
ゴリゴリになる前の初期段階としては、ハンドルを切る際に「何かハンドル周りのケーブルが引っかかる感じがするな」でした。
なのでケーブルのルーティンを変えながら運用していました、当然治らず。
そしてケーブルが劣化しているのかと思いケーブルを交換、治らず。という具合です。
次の段階では「ハンドルを左右に切ったらグキグキする?」という感覚でした。
この時はハンドル周りに砂や泥でも付いているのかなという感じでして、めっちゃ洗車した記憶があります、当然治らず。
最終段階としては「ハンドルを左右に切ったらゴリゴリする」という感覚が分かりました、初期段階から最終段階までは大体2ヶ月位で変化していきました。
※あぁなるほどね、これが俗に言うゴリゴリというやつね
ワタクシはCXバイク以外にもロードバイクも所持しているので、ヘッドパーツが正常なロードバイクのハンドルを左右に切って、CXバイクの異常に気づきました。
砂や泥でもお構いなしに走るCXだと、ロードよりもヘッドパーツの寿命は短くなるのかなと考えます。
後は高圧洗浄機での洗車も良くないらしく、ヘッドパーツのグリスが飛んじゃうのかな?という感じ。
ロードならまだしも、CXバイクのヘッドパーツ単品なんて店頭在庫しているお店は稀だと思うので、予備を1つ購入しておくと良いかなと思います。
※1年に1回ヘッドパーツのベアリングを交換と言う気持ちを持とうかな
フレームは頑丈
CXバイクを練習やレースで2シーズン使い倒しました。
ワタクシは下手くそなんで落車なんて数えたらキリがないです。
普段の練習時もそうですが、茨城の涸沼CXや長野の野辺山CXでは1回転する程の落車も経験しています。
ですがCXバイクは全く壊れなかった(たまたまかもしれないけど)
ちなみに使用しているCXバイクはCANYON Inflite CXでございます。
俗に行くカーボンCXバイクってやつです。
「フレームは頑丈」と記載しましたが、これはあくまでロードバイクよりもCXバイクの方が頑丈という意味です。
※そりゃそうだよね、CXバイクはロードバイクよりも頑丈に作られているから
よくCXを始める方は↓
- 最初はアルミで、上手くなったらカーボンバイクを購入しよう
と言いますが、経験上そのような方は速攻でカーボンバイクを購入しています。
※特にロードでカーボンバイクを既に購入している方
個人的な意見ですが、アルミモデルを購入しても折れる時は折れますし、カーボンバイクを購入しても折れない時は折れないです。
後はフレームよりも先にディレイラー周りやホイールをぶっ壊すと思うので、フレームはカーボンモデルを購入して乗り倒し、ディレイラーやホイールのストックを多く持った方が良いのかなと思います。
当ブログを見て、事前に故障しやすい箇所を確認頂けると幸いです。
最後に2020年のテーマは「筋肉は全てを解決する」