最近CXネタが多いのですが、レース会場や普段の会話で↓
- CX始めたいのですが、どのバイクを購入すればよいか分からない
- オススメのCXバイクってありますか?
- ロードと違ってCXはどんなパーツを購入すればよいの?
上記質問をよく受けるようになりました。
という訳で、ワタクシの勝手なオススメCXバイクを紹介したいと思います。
※あくまで個人の意見なので悪しからず
まずはCXバイク現在の流行りについて
現在のCXバイクの流行りをざっくりサマりますと↓
- カーボンフレーム
- 油圧Discブレーキ
- 前後スルーアクスル
- フロントシングル
- チューブレスホイール(※)
という構成のCXマシンが、現在の流行だと感じています。
※チューブレスに関しては自分で書いておきながら異論があるかも、チューブラーを使用している方も沢山いるので
上記1~5の詳細を説明すると文章が長くなってしまうので、簡易的に説明してみます。
1.カーボンフレームが採用される訳
ロードバイク・MTB含めて、現行のハイエンドモデルはほぼ全てカーボン製のフレームが採用されているのが現状でございます。
何故カーボンが採用されるのかと言いますと、軽くて剛性があって乗り味が良いからから!
鉄やアルミ製のフレームより、炭素繊維と樹脂を混ぜたカーボンの方が軽くフレームを作成できる事がカーボンフレームを採用している1つの理由でございます。
剛性については使用するカーボン素材によって異なりますが、硬いカーボンだとフレームを手で握ってもガッチガチで全くしならない物もございますし、逆にペコペコとなってフレームが割れそうなカーボンもございます。
※カーボンの薄さや強度をあえて変更しているとも言えるので、一概にペコペコ=剛性不足ではないですけど。。
「乗り味が良い」については、何故乗り味が良いのか自分自身理解しておりません。
という事で調べてみました、ざっくり回答としては下記となります。
乗り味が良いのは、そもそもカーボンという素材の特性との事です。
何故なのかと言うと「振動の減衰速度が(アルミやクロモリよりも)速い」からとの事です。
路面からの振動をいなす能力が(アルミやクロモリよりも)カーボンという素材は高いのが、結果として乗り味が良いフレームに仕上がったと理解しました。
という事で、初めてシクロクロスバイクを購入されるアタナ、コスト面を考えなければカーボンフレームを購入する事をおすすめします。
「最初はエントリーモデルから」という方に限って何台もバイク購入してしまい、結果としてコストがかかってしまうことも多いので、できれば良いフレームを購入しておく事もオススメします。
※上記パターン、もろにワタクシでございます
油圧Discブレーキが採用される訳
CX界もようやくブレーキシステムがDiscになってきたなと感じます。
Discブレーキのシステムが何故採用されるかと言いますと↓
- 雨の日でもしっかりとブレーキがかかる
- 少ない力でブレーキがかかる
- 泥づまりが少ない
上記かなと感じます。
CXは全天候型のスポーツですので、どんな状況でも確実にブレーキがかかるDiscの方が圧倒的に良いです。
特に女性の方は握力が男性よりも無いと思いますので、少ない力で制動力があるDiscはオススメです。
レース目線だと「泥づまりが少ない」事もメリットでございます。
カンチブレーキだと、ブレーキ周辺に泥がつまり事があります。
理由はブレーキ面とタイヤが回っている面が同じだから。
泥を巻き込みながらタイヤは回るのですが、一緒に巻き上げた泥もブレーキ面が同じなのでくっついてしまうといった感じです。
ですがDiscだとタイヤとブレーキの面は違う為、少なくともタイヤが巻き上げた泥をDiscが受ける事はほぼございません。
※タイヤの泥が真横に飛んだ場合、Discローターにも泥が付着するけど
上記の様にレース中に余計な事を考える必要が少ないので、Discブレーキを購入する事をオススメ致します。
※できれば油圧Disc、後フレームもDisc対応しているか確認する必要有
...最新CXバイクはほぼDiscモデルしかリリースされていないので、カンチタイプを探すほうが難しいです。
スルーアクスルが採用される訳
最新のDisc車専用ホイールを購入したら、ほぼスルーアクスルが採用されています。
スルーアクスルはコチラ↓
ロードバイクの「クイックリリース」だと径が5mmなのですが、昨今のスルーアクスルだと径は12mmが主流でございます。
単純に経だけでも2倍以上ですね、そりゃぁ剛性出ますね。
※細いパイプはすぐ曲がるけど、太いパイプは曲がりにくい
Discホイールを購入すれば自ずとスルーアクスルも購入する必要があるので、オススメというか購入しなければいけないパーツになるのかと思います。
フロントシングルが採用される訳
レース会場に行くと、フロントの変速システムが無い「フロントシングル」タイプのチェーンリングを使用している方が多いです。
ワタクシもフロントシングルを愛用してまして、ウルフトゥース製のチェーンリングを採用しています(ウルフトゥース信者)
色々工夫してウルフトゥースのチェーンガード取り付けれた!
— ユウ@メカニックではないほう(筋肉ブロガー) (@match5353) 2019年12月13日
俺のCX車はウルフトゥース製品に溢れてます、本当良い製品作るよなーこのメーカー@alternabikes pic.twitter.com/lVwUaEJxRl
フロントシングルにする理由は各個人で理由があると思いますが、ワタクシがフロントシングルを採用している理由と致しましては↓
- CXでは、そもそもフロントの変速する必要が無い
- チェーン落ちしにくいナローワイド式のリングが欲しかったから
- チェーンリング2枚から1枚になることで重量が軽くなる(かもしれない)
上記理由でございます。
重量に関してはフロントは軽くなるのですが、リアのスプロケットも大きい物に変更する必要があったので、結果的には重量はあまり変わらなかったです。。
※フロントは軽くなって、リアは重くなった。トータル的に重量に変化なし
フロントシングルに関しては、正直なところ個人の好みの部分が強いと思いますので、どっちでも良いかと考えます。
フロントダブルを購入しておいて、シングル化したければウルフトゥースのチェーンリング購入すれば簡単にフロントシングル化できるので。
※他にもフロントシングルのチェーンリングメーカーはあります(ただ信者なだけ)
チューブレスホイールが採用される訳
最近は、CXは完成車のホイールにチューブレスホイールが採用されているのを良く見かけます。
チューブレスホイールのメリットは他記事でも散々お伝えしたので、軽くまとめますと↓
- 乗り味が良い(タイヤの中にチューブが入っていないから)
- パンクしにくい(タイヤの中にチューブが入っていないから)
上記かなと、タイヤの中にチューブが入っている「クリンチャー」とは違い、チューブが無いと乗り味、耐パンク性能共に向上します。
※クリンチャーだとタイヤorチューブが壊れるリスクがある
※チューブレスだとタイヤのみ(チューブが入っていないからw)
また、チューブレスホイール=チューブレスタイヤを必ず履く必要もございません。
当然ながら、チューブを中にいれてクリンチャーとしても運用が可能でございます。
ただしその逆は無理でして、クリンチャー専用のホイールはチューブレス化できないです。
※無理矢理やっている方もいますが、自己責任で...
という訳でして、どうせならばチューブレスとクリンチャー両方の運用が可能な「チューブレスホイール」購入する事をオススメ致します。
ワタクシが勝手に選ぶオススメCX完成車
ここまで約3000文字、説明長くてすみません。
以降はオススメのCXを紹介致します。
はじめにCXバイクを購入する方でバラ完購入のパターンはほぼ無いと思っているので。
コスパ最強!正に価格破壊!ドイツが生んだブランドCANYON Infliteシリーズ
コスト重視な方はCANYONはオススメ!
冒頭で説明した今の流行にも乗っていますし、そもそもコストの割に良い製品を作っています。
質実剛健でございます。
CXの世界線でも同メーカーのバイクが使用されていますし、日本のCXでも最近はCANYONのバイクを会場で見かけます。
ただ安いだけのバイクであれば、最初はユーザーが増えると思いますが長く使用してもらえないので、CANYONはコストだけではなく質も良いと感じます。
※ワタクシもCANYONユーザー
アルミのシクロクロスバイク↓
本当にコスパ重視ならばアルミでも良いかと思います。
ワタクシが乗っているシクロクロスバイク↓
SL6.0以降はカーボンフレームでございます、以降はコンポやホイールのグレードが変わったり、ハンドルが一体型か否かで価格が変動します。
ワタクシのはカーボンフレームにアルミTLホイールでございます。
CX初めて2年になりますが、C4→C1の現在までSL6.0を使用しています、不満は無し。
※チェーンリングとシートポストは変更しちゃったけど
カーボンフレームのモデルが欲しい方はSL6.0以降を購入すれば良いです。
フルカーボンのeTap組みで50万以内↓
他にもSL7.0や他モデルもございますが割愛しまして、一気に最上位グレードの紹介となります。
SLX9.0!こちらはハンドルはステムと一体型のカーボンハンドル、ホイールもカーボン、コンポはSRAM eTapという豪華使用。
これでパワメ装着したら最高ですね、パワメは付いていないけどお値段50万切り!
各パーツを単品で購入したら50万超えると思う、しらんけど
正直コストの内訳どうなっているのかなwと思うくらい安いです。
フレーム以外のコンポやホイールはおまけ的なサムシングです。
ただし、購入方法がCANYONは通販のみとなりますので、店舗での購入は不可能でございます。
また、自身でバイクを組み立てる必要や、メンテナンス時にCANYONの持ち込みを許容してくれるショップを探す必要がございますので、お値段とは別に手間がかかってしまうのが唯一のデメリットでございます。
※CANYONのバイクの持ち込みはNGというショップも多いので、購入前に確認しておくと良いかも
アメリカブランドも熱い!TREK!
マドンというマンボウフレームでおなじみのTREKさん。
勝手なイメージですが、「TREK=赤=マドン=マンボウ=アカマンボウ」でございます。
そんなTREKからも、2種類のCXバイクがリリースされています。
まずはCrockett!こちらはアルミフレームのCXバイクでございます。
実際に試乗したこと無いので、乗り味含めては記事にかけないです。
※TREKさん試乗させてくださいw
メーカーHPを調べる限り、フロントフォークにIsoSpeedが搭載されているようです。
未舗装路を走るCXにおいて、振動吸収システムが搭載されているのは嬉しいですね。
TREKのハイエンドCXバイクがBoone 5 Discでございます。
こちらはCrockettとはフレーム材質が違いまして、カーボンフレームのCXバイクです。
後はIsoSpeedがフロントだけではなく、リアにも搭載されています。
※TREKさん試乗させてください(2回目)w
振動吸収性能が良いカーボン+IsoSpeedで振動をいなすという訳ですね、非常に気になる。
TREKのバイクで1つだけ気になっているのはクランクが「プラクシスワークス」製になっている事くらいですね。
そこはSRAMで統一して欲しかったのですが、プラクシスワークスのクランクってどうなんだろう、使用した事が無いので詳しい事は書けませんが気になる。
※標準でフロントシングル+ナローワイドのチェーンリングな事は確認済
コスト度外視だとコレを買います!SPECIALIZED!
VENGE(通称:クロマンボウ※)やTarmac、ROUBAIX等をリリースしているSPECIALIZED。
日本のロード、特に強豪ホビーレーサーはSPECIALIZEDのバイクを高確率で使用しているのでないかと個人的に思っています。
エンデューロの先頭集団は皆VENGEだった、クロマンボウ怖いw
※VENGE=クロマンボウと思っているのはワタクシだけだと思う
SPECIALIZEDからも2種類のCXバイクがリリースされています。
同メーカーはアルミCXはリリースしておらず、どちらもカーボンCXバイクを販売しています。
まずはCruX Elite、基本的なパーツ構成はカーボンフレームにアルミTLホイール。
SRAM油圧Discコンポを使用しています。
ざっくりワタクシが使用しているCANYON SL6.0の2倍...高けぇ
※後フレームの形がTarmac SL5っぽいんだけど
SPECIALIZEDロゴのCXバイク↓
ハイエンド!S-WorksのCXバイク↓
こちらはS-worksロゴのCXバイク、皆一度は憧れるS-worksロゴ。
お値段ぶっ飛びの95万円!ワタクシのバイク3台買えますw
コスト度外視すれば購入したいですが、落車や傷が付きやすいCXレースに投入するのはワタクシは気が引けてしまうかも。
Shimanoの油圧DiscでDura-Ace、カーボンホイールにS-worksのカーボンクランクがデフォルトでInstallされております。
ここまでハイエンドパーツがデフォルトでInstallされていたら、他に変更する箇所ないんじゃないかな(クランク以外)
※こっちもフレームの形がTarmac SL5っぽいんだけど
SPECIALIZEDのCXバイクは乗ったことがあるので、多少のインプレッションは出来ます。
ざっくりだとTarmacのCX版で、TarmacよりもBBハイトが高いから旋回し易い!といったところでしょうか。
Tarmac自体、平地もヒルクライムも走れるフレームなので、そのテイストがCXバイクに踏襲されたら速いですわなそりゃぁ。というのが個人的な感想でございます。
CruXに関しても日本のレース会場で多く見かけますし、使用しているユーザに聞いても悪い意見を聞かないあたり、使いやすいフレームなのではないでしょうか。
※お値段はりますが、コスト度外視の方はオススメ
如何だったでしょうか?
今回は3つのメーカーを紹介しましたが、要望頂けるとPar2もやってみようかなと思います。
最後に分かったこととしては、インプレ記事を書く前にオススメするバイクに乗りまくらないといけない。
そうしないと勧める側としてメリットとデメリットを言いにくいって事だな。
最後に2019年のテーマは「筋肉は全てを解決する」