シクロクロス(とグラベル)普及芸人。
どうも、筋肉ブロガーです。
皆さんお待ちかね?の王滝グラベルのレースレポートです。
レースレポートだけだとつまらないと思うので、王滝用のバイクパッキングetcの小ネタも、レポートしますね!
※むしろ小ネタの方が読者的には有益な情報だと思います
良かったら読んでみて下さい。
それでは、2023年のSDA王滝グラベル100km部門優勝のレースレポートをご覧ください。
レースサマリ
ペダリングモニター
なし
時系列グラフ
レースレポート
実は、サイクルスポーツさんに今回のSDA王滝グラベルのレースレポートを投稿しています。
執筆しているのが筋肉ブロガー本人なので、本レポートと以下のレースレポートの内容は一部重複する事はご了承下さい↓
でも、せっかくなのでブログ用のレポートは筋肉ブロガーテイストで行っちゃおうかなと思います♪
というか他のスタイル知らんしw
てな訳で、細かく書いちゃうぜ!
SDA王滝のバイクやパーツチョイスは、過去記事を読んで下さい
自分が読者だったら↓
- レースレポートとかどうでも良いので、どんな機材使ったのか教えろよ!
絶対こう思う、というか思っている。
なので、既に機材の記事は書いているよ。
てな訳で、以下のレポートも読んでみて下さい!
not-mechanic-yu.hatenablog.com
事前準備その1:コースマップの作成とWahoo Summit Segment & Climb
まず、SDA王滝のコースは毎回ちょっとずつ変更がなされています。
筋肉ブロガーは2回しか参戦した事は無いけど、どうやら1年に2回開催されて、右回りと左回りがあるみたい。
※近年だと、コロナ禍で1年1回しか開催されていないけど
併せて、台風の影響や土砂崩れetc、自然災害でコース変更を余儀なくされる。
とはいえ、ビッグレースだし最終的にはコースは決まる。
なので、コースレイアウトを確認しつつ、サイコンへ入れて当日は走ro・・・・・
と思って、公式HPのコースマップを確認したら↓
まじでコースマップだったw
なので、当然ながらGPXファイル等も無い。
あるのは上記の(めっちゃ小さすぎて何もわからん)マップのみです。
王滝村に詳しい方がだったら分かるんだろうけど、地元民では無い筋肉ブロガーに、上記マップ見てもわからんでしょw
という訳で、ルートが無いならば自作しましょうw
筋肉ブロガーの場合、轍屋のホワイトベースパイセンに作成してもらいました。
※マジで感謝、レース中にマップ見れたのは戦略立てやすくて◎だった
レース中にミスルートする事は無いけど、下りや登りの距離が表示されるのは、レースを行っていて非常に有効でした。
併せて、Wahooの機能である「Summit Segment」が、非常に役にたったので紹介します。
インターテックがSummit Segmentの機能を紹介しているので、詳細はこっちを読んでみてね↓
事前に作成したGPXデータを元に、走行ルートの勾配を勝手に教えてくれます。
もちろん、Wahooの携帯アプリ「ELEMNT」とリンクさせれば、Summitの項目をカスタイマイズする事が可能です!
そんでもって、Summit Climbはマジで良かった!
Summit Climbって何なのかという、どれくらいの勾配が何キロあって、残り何メール走って、おおよそ◯◯秒で頂上に到達する。
上記をリアルタイムで教えてくれるで、登り時間から逆算して、自分が出せるパワーの上限いっぱいで走る事が出来ます!
ルートを引いておけば、ルートの勾配etcをリアルタイムに。
引いてなくても、走行中に特定区間は勝手に上記を表示してくれる優れものです!
なので、筋肉ブロガー的にはWahooのサイコンを購入してSummit Segmentの機能をONにしておけば、レース中に余計な事を考える手間が1つ省けると実感しました。
※言い方変えると、残り◯◯分も登るんだ・・・・という絶望アプリにもなります(その場合はSummit機能をオフにしましょうw)
事前準備その2:バイクパッキングと補給食・携行品
バイクパッキングは、王滝だと非常に大切。
プロロードレースみたいにサポートカーなんていないし、そもそもセルフディスカバリー。
なので、レース中のトラブルは全てライダーが行う必要があります。
でもって、リタイヤするにも、場合によっては数十キロ歩く場合もある。。。
なので、自身でゴール可能な携行品や補給食は必須です。
そんで、筋肉ブロガーは何をレース中に携行したかと言うと↓
- MAKUHAL 30ml
- 予備チューブx3本
- 空気入れ(割りかし大きいやつ)
- レンチx2本
- ゴム手袋
- ウェットティッシュ
- アスリチューンのコーヒー味x1
- マグオンx2
- マナバーx2
- YAKURAIの時にもらったバーx1
上記。
青(1~6)は携行品で、緑(7~10)は補給食です。
携行品も各ライダーの拘りがあると思うので、筋肉ブロガーが上記を選んだ理由をざっくり記載しておきます。
1のMAKUHALについては、パンクした場合は即MAKUHALを注入しようとおもっていた為。
フジチカの近藤会長曰く「パンクしてもMAKUHALを注入したら穴は塞がるよ!」と言ってので持っていった。
チューブ交換よりも手軽だし、30mlだと軽量なので、持って行ってそんは無いかな。
※シーラントユーザーだとNGだと思う、事前にMAKUHAL施工して下さい
2の予備チューブx3については、過去の経験から最低2回はパンクすると思っていたので。
そして、パンク修理が失敗する事を鑑みて、プラスで1本持っていった次第。
3の空気入れについては、CO2ボンベ+インフレーターという事も考えたけど、あえての手動ポンプにした。
※轍屋店長の助言を聞いただけですw
ボンベの重量って、1本140gぐらいで重いし、もし失敗したら空気が入らずにレースを降りる可能性が・・・・・
という訳で、時間がかかっても確実に空気が入る手動ポンプを選択した次第。
ちなみに選んだポンプは以下↓
轍屋の店長がオススメしたので購入しました。
曰く、130回位ポンピングしたら2Barとかは余裕で空気が充填されるらしい!
重量もボンベ3本と同じ位との事なので、採用した次第。
※今回ノーパンクだったので、どこかでパンクしたらインプレしてみます
4のレンチ2本は、L型のレンチを持っていった。
1本はスルーアクスルを外す用で、もう1本はグロータックEQUALのブレーキパッドを調整する用。
携帯工具でも良いのだが、ビットの長さが足りずに力が加えられない→ボルトが緩まない。
みたいな事を過去経験しているので、安牌で長めのレンチを持参した次第。
5のゴム手袋は救護用で持参。
6のウェットティッシュも同様だけど、パンク後のタイヤ内側をキレイする為にも持っていった次第です。
補給食については、自分が好きな補給食&自宅にあった補給食を持っていただけw
まぁ、一応マグオンで足攣り防止に努めたいなぁとは思っていました、盛大に両足攣ったけどw
パッキングに関しては、筋肉ブロガーはハンドルバーバッグのみ使用した↓
でもって、前のボトルケージにフロアポンプを共締めした。
背負って走ろうかと思ったけど、もしも落車した場合、ポンプが背中に刺さってアディオス・・・・という事もあるかなと思った。
なので、格好は悪いけどフレームにポンプを装着しておいた。
ORUCASEのハンドルバーバッグに、チューブx2とレンチ、ゴム手袋、ウェットティッシュ、MAKUHAL30mlを入れた。
チューブの厚みにもよるけど、筋肉ブロガーは重くても丈夫なチューブにした。
なので、サランラップで巻いてコンパクトにしても、2本が収納の限界だった。
おそらくTPUチューブにすれば、6本は余裕で収納できる。
なので、ORUCASEの収納問題ではなく、単純にチューブ自体が大きかった。
これは走行とは一切関係ないけど、ORUCASEのハンドルバーバッグ、本当にフレームと干渉しません。
なので、フレームが傷つかないです。
愛車が傷つかない設計って◎だし、固定方式もゴムバンドなので緩まない。
実際、王滝で走ってもバッグは揺れなかったので、ストレスなくレースする事ができた。
色んなハンドルバーバッグがあるけど、個人的にはORUCASEがオススメです。
気になる方は過去記事を読んでみてね↓
not-mechanic-yu.hatenablog.com
後はウェアのパックポケットに、背中にチューブx1と補給食を背負って当日は走った。
なお、筋肉ブロガーが着用している「ChampionSystem」のワンピースだと、パックポケットは2つです。
個人的には王滝はバックポケット3は欲しかったので、今回はワンピではなく、セパレートタイプのウェアを着用しています。
※APEX PROってやつね
起床~レース開始前
起床はAM3:00。
というのも、王滝では「整列前の整列」があるから。
実際の整列・スタートはAM6:00だけど、バイクの整列開始はAM4:30。
なので、遅くともAM4:00には会場にいてバイクを整列する前の整列戦争に勝つ必要があります。
筋肉ブロガーはAM3:50に会場へ到着したが、その時でも40名位は既に整列前の整列を行っていた。
なので繰り返すけど、少しでも前方スタートをしたいライダーは、少なくともAM4:00には会場入りしよう。
AM4:30にバイクを並べ、AM6:00のスタートを待つ。
ここで、また別の戦争「お手洗い渋滞」が発生します。
ライダーとしては少しでも軽量化したいし、レース中にお手洗いには行けない。
なので、整列前の整列を行った後は、会場では渋滞が発生します。
筋肉ブロガー達は、会場付近の宿を予約していたので、一旦宿へ戻ってお手洗い→着替え→最終準備→会場へ戻る。
を行いました。
これでお手洗い渋滞に引っかかる事もないし、自分のペースで準備する事が可能。
こういう小さい事だけど、レース前からストレスがない様に行動を取っておいた。
レース直前
そんなこんなで、夜も開けてスタート10分前↓
王滝では、MTBカテのライダーと同時スタートします。
というか、MTB100kmと同じコースを走りますwグラベルで・・・
とりあえず色んな人に「今日は優勝します!」って言っておいた。
負ける為にレースでる人なんていないし、負けてもキャラ的に美味しいかなって思ったのでw
YOELEO G21の写真も↓
レーススタート~ゴールまで
AM6:00、MTB・グラベル含めて同時にスタートした。
はじめの5kmはローリングスタートで、以降がリアルスタートとなった。
王滝名物なのか知らんけど、ローリングから5倍付近で走らされたw
なので、キチンとトレーニングしていないとローリングで千切れます。
というか後ろ見ていないけど、半分以上は千切れたと思う。
ローリング中は、Hodakaの野中くん(優勝の最有力候補)と談笑しつつ、お互い腹の探り合いをおこなっていた。
※空気圧の設定値や、顔色を伺っていた
他にも、ギロッポンの城野さん、昨年チャンプの三上さん含め、複数名のツワモノがいた。
※実質CXのC1レースだなって思っていたw
序盤の上りで、筋肉ブロガー・RX城野さん、三上さんの3人でレースは進む。
この時感じたのは、舗装路の登りは三上さんが速い。
下りはRX城野さん、というか圧倒的に下りは城野さん。
筋肉ブロガーは舗装路の登りは速くて、下りは一番遅かった。
なので、登りで差を広るが、下りで両名に詰められる展開だった。
で、長い下りに入るとRX城野さんがかっ飛んでいく。
この人頭のネジ吹っ飛んでんな、MTBのトップライダーと同じ速度で下るんだから。
※後日稲城クロスで、王滝の下りの事を質問したら「安全マージン取りまくってた」との事
城野さんと同じ速度では下れないので、下りは捨てた。
なので、スタートして1時間以内で、下りで勝つことはできないと悟った。
※心折れかけたんだよなぁ、まだ1時間なのに
で、彼には申し分けないが、こう思っていた↓
- パンクしてくれ!それしか勝つ方法ない!
その念のお陰なのか、20km~26.5km地点の下りにて先頭を走っていたRX城野さんはパンクにてドロップ。
以降見ていないので、ここで彼はトップ争いから離脱。
※SDAなので、ゆっくりでもノーパンクで走りきればOKってパターンもあるよ
なので、この時点では三上さんと筋肉ブロガーのバトルとなった。
レース前に彼のバイクをチェックしたが、彼はフロントにショートサスペンションを搭載していた!
レギュレーション内なので全然OKだけど、めっちゃ羨ましい!
絶対下り速いやつやん、、、、という訳で軽快に下りで抜かされた。
この時点で2位。
ただ、三上さんのタイヤの幅が38cという事もあり、どこかでパンクするのではないかと思っていた。
なので、筋肉ブロガーはこう思いました↓
彼の場合、登りも強いので、マジでパンクかメカトラしないと厳しいなぁって考えていた。
でも、自分がパンクすると元も子もないので、この時点では焦らずパンクしないラインを走る事だけ意識した。
レース開始から40km地点あたりの下りで、三上さんもパンクにてドロップ。
なので、この時点で筋肉ブロガーが1位。
CP1は比較的下りの勾配が緩いが、CP2・CP3の下りは勾配がキツイ&ガレガレ・・・
なので前半は飛ばして、少しでもタイムを稼ぎたかった。
※Hodaka野中くんが後から詰めると思っていたので
そんなこんなで調子に乗って走っていた。
上りは軽快に走れるが、王滝の荒れた下りの路面で脚を踏ん張り続けたせいで、下りで脚の前側が攣りかける。
そして下り途中の窪みに気づかず、フロントホイールが刺さる。
それと同時に両腿が攣る。
痛みは無くて、両足が棒みたいにまっすぐなって曲がらなかった。
なので、ブレーキをかけて停車後、草むらへダイブした。
※他ライダーが走っているので、コース中で倒れるのはNGだと思ったので、草むらへダイブした
脚を伸ばそうにも曲がらないので、ちょっとずつ曲げる。
そんなこんなで、攣りが治まって再スタートするまでに6分35秒かかる。
その間、Andyという外国人に抜かれて、この時点で2位へ後退。
で、登りは筋肉ブロガーが速いけど、下りはAndyさんが速い。
もう何回も同じ事言っているけど、下りはマジで遅かった・・・・
なので↓
冗談抜きに、本当にお願いした。
他力本願スタイルはカッコ悪いけど、勝つためには手段は選ばないんだよ!
でもって、Andyさんもパンクにてドロップ。
※王滝グラベルってこんだけパンク多いんですよ、マジに
なので、再度1位へ浮上!
CP2手前でボトルの水が切れかけていたので、補充する事に。
補充~再スタートまで約2:30秒のロス。
CP2の下りはガレガレで、マジでブレーキがかからなかった。
筋肉ブロガーのブレーキが油圧ではないって事も相まってだけど、全然ブレーキが掛からない。
でもブレーキしないと曲がれない。
なので、超絶ゆっくり下っていた。
ようやく長い下りも終わってCP3へ(76km地点)
後ろから迫られる気配も無いので、今日は優勝かな!
って思っていた矢先、Hodaka野中くんに下りで猛烈に追い抜かれた。
※ここでも心が折れかけた
何故かと言うと、コースレイアウト的に、その後は12kmの上り&最後は8km程の下りでゴールする。
下りゴールでは野中くんに勝ち目が無いなと思い、この時点で心が折れて2位でも良いかと思ったが、12kmの上りで差をつければ優勝できるかもしれない!
そう思い、上りでアタックする事にした。
なお、アタック寸前で気づいたが、CP3の下りでボトルが1本吹き飛んでいた。
なので、残りボトル1本で30km走り切る事となる。
でも行くしかないので、意を決してアタック!
野中くんは登りではついてこれなさそうだったので、そのまま頂上までアタックする事にした。
アタックしている最中、疲労でシフトチェンジする指が攣る。
フレミングの法則みたいな感じで、指がロックしたw
なので、上ハンドルを持とうとしても持てない。
という訳で、攣った指をハンドルバーに押し付けて元に戻していた。
入念に、色んなグラベルコースを走って準備してきたが、王滝だと予測不能のアクシデントが多発した。
アタックして15分は5倍出てたっぽいので、疲労とは裏腹に調子は良かったのかもしれない。
で、登りきった後は下り。
登りで稼いだマージンで下りきれれば筋肉ブロガーの勝ち。
てな訳で、ここでは多少リスキーだったがペースを上げた。
この作戦が成功し、逃げ切って先頭でゴールする事ができた。
ゴールのタイムは5時間30分で、MTBを含めた100kmの総合でもシングルリザルトを獲得!
2位の野中くんとのタイムギャップは1分40秒だったらしい。
レースが終わって彼と話したが、玉砕覚悟で下って(1コケ)したらしい。
なので、もしもコケなかったら順位は入れ替わっていたかもしれない。
レース後~表彰
ゴール直後、両足が攣ったw
本当はかっこよく立ち振る舞いたかったが、マジで両足が攣って動けなかった。
という訳で、他ライダーさん達に助けてもらった。
※本当にありがとうございました!
ゴールライン~会場まで数キロ自走する必要があったので、ゆっくり戻る。
戻ってから、疲労がどっと来て虚無った。
本当に虚無、多分だけど疲労+ハンガーノック寸前だったと思う。
なので、2時間位は虚無ってた。
サポート頂いている河尾夫妻が、色々面倒を見てくれたお陰で復活したけど、冗談ではなく、本当に2時間位は思考停止していた。
で、表彰式↓
表彰式の時は元気だったけど、疲労は確実に溜まっていた。
でもチャンプなので、一応余裕そうな表情だけはとっておいたw
まとめ
色んな方にサポートして頂いたお陰で、優勝できた。
筋肉ブロガーだけの力ではないし、むしろサポート頂いた方のお陰だと思っている。
また、最後まで競った野中くん含めて、他ライダーのお陰でもあると思っている。
今回はたまたまノートラブルで完走したので勝ったけど、来年はどうなるか分からない。
なので、来年も(グラベル部門へエントリーするか迷うけど)勝てるよう、これから準備しようと思います。
家族、サプライヤー様、轍屋ファミリー、参加したライダーに感謝しつつ、レースレポートを締めくくります。
また来年、王滝で会いましょう!
それまでに、今年以上に筋肉ブロガーの筋肉を鍛え上げておくぜ!
そう思ったのが、SDA王滝グラベル100kmを走ったハイライト。
それでは次回の記事まで!デュエル スタンバイ!
最後に2023年のテーマは「筋肉は全てを解決する」